--リップした動画を、AACSフォルダのないディスクでRD-X8のHDDにダビングする方法--
【1.コピーフリー化したはずの動画をダビングするのにAACSフォルダが必要だった理由】
暗号化された動画のタイトルキーは、AACSHDフォルダ内の
HR_S01_TKFx.aacs(TS動画の場合)
HR_V_TKFx.aacs(VR動画)
というファイルに、1クリップにつき各0x20バイトずつの区画で格納されている。
(xの部分はx,y,zの3つがあるが、3つとも完全に同じファイル)
ちなみに区画は、0xA0番地から始まる。

動画ファイル中には、あちこちにCopy Protect Pointer(略CPP)と呼ばれる2バイトデータが存在し、
当該クリップのタイトルキーが、AACSファイル内の何番目の区画にあるかを表す数値が格納されている。

RDはDVDからHDDにダビングするとき、それがコピーフリーの動画であっても、常にその中のCPPを参照して、
AACSフォルダからタイトルキー情報を得ているらしい。
だから、CPPが指しているはずのタイトルキーがAACSファイル中に見つからないと
「予期せぬエラーが発生しました」と警告を出して、ダビングが止まってしまう。
(このときタイトルキーは、存在しさえすれば、以前録画された別の番組のものでも良い)

これを防ぐには、各所のCPPを0にクリアすれば良い。
資料によると、CPPは、暗号化されたファイルなら1〜1998の値を格納するが、
0が格納されている場合は、非暗号化動画とみなす、となっている。