六ヶ所村の風むき特性は、一般に冬季の北西季節風、夏期の南東季節風、
梅雨期の北東風である。ヤマセの場合東風は、内陸部へ放射性気体廃棄物
を運び、風下の六ヶ所村とその周辺町村はおろか、むつ湾、青森市、弘前市
などの津軽地方まで放射性物質を降下、拡散させる。
西風の場合には、太平洋側に拡散するが、風下2.5Kmには尾鮫がある。村の
中枢期間が集中し、更に近くには、小・中学校がある。また、将来人口の
増加が見込まれるであろうから、住民にたいする放射能の大量被爆の危険性
を看過できない。
再処理工場から放流管を通って立地点海域に流出される液体放射性廃棄物
(トリチウム・プルトニウムなど)を含む廃液は、この周辺海域を汚染する
ばかりでなく、三陸沿岸一帯の住民の身体生命、漁場等に壊滅的被害を
与えかねない。