フランスでも核燃料サイクルは絶望的

【核燃料サイクル】最前線、フランスの現状
http://www.ytv.co.jp/press/mainnews/TI20237491.html

日本より先を進んでいるように見えるフランスの核燃料サイクルにも重大な欠落がある。

中核をなすべき「もんじゅ」のような高速炉がフランスにも存在していないのだ。

フランスも高速炉の研究を続けてきたが、7年前に最後の実験炉の運転を停止。
30年間で1000億円かかると見込まれる廃炉作業に着手したばかりで、
核燃料サイクルを回し続ける高速炉は、まだ夢の世界だ。

計画に否定的な専門家からは、絶望視する見方も示された。

物理学者のピエール・ペガン氏「原子力庁は(高速炉の)分野に60年前から取り組んできたが、失敗続きだ。
あまりにも複雑すぎ、危険すぎるのだ」

高速炉を柱にした核燃料サイクルは、資源の有効利用にもつながる。

しかし、「もんじゅ」の失敗をきちんと総括しない限り、明るい未来は見通せない。(03/10 13:55)