東日本大震災から5年 地震発生直後の福島第1原発の写真入手
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00318574.html

福島県では、今も多くの住民が避難生活を余儀なくされていて、放射性物質を含む廃棄物が課題になっている。
そんな中、FNNは、地震発生直後の福島第1原発の写真を独自に入手した。

この画像によって、津波が来る前に、4号機の原子炉建屋内で水が漏れていたことが、新たにわかった。
作業員が地震発生直後に撮影した写真には、床には、本来ないはずの水たまりが写っていた。
撮影されたのは、4号機の原子炉建屋1階で、配管などがある場所。
水たまりは、津波が原発を襲う前に見つかった。

東京工業大学の澤田哲生助教は「地震によって、
配管などの部品が、揺れでずれて破損して水が漏れてきた(可能性がある)」と話した。
専門家は、地震による機器の損傷の可能性を指摘した。

東京電力は、この写真をもとに、今回初めて現場を確認し、地震による設備の損傷はなく、
使用済み燃料プールの水が漏れたと推定されると回答した。
建屋5階にある燃料プールの水が地震の揺れで漏れ、配管を伝って1階にあふれたというのが、東京電力の見解。
4号機での水漏れという新たな事実が判明したことで、地震による機器の損傷はなかったのか、詳細な調査が求められる