ギニアなど3か国、エボラ出血熱の流行中心地を隔離へ

AFP=時事 8月2日(土)8時40分配信【AFP=時事】

ギニア、リベリア、シエラレオネの3か国は1日、
700人以上の犠牲者を出し史上最悪の流行となっているエボラ出血熱について、関係国の首脳らが出席した緊急会議で、流行の中心となっている同3か国の国境が接する地域を封鎖して隔離すると宣言した。

上記3か国とコートジボワールが加盟しているマノ川同盟(Mano River Union、MRU)のハジャ・サラン・ダラブ(Hadja Saran Darab)事務局長は
「われわれは、発生数の70%以上を占めている国境をまたぐ地域に集中して、国家間レベルの重要かつ特別な措置を取ることで合意した」と述べた。
「これらの区域は警察と軍が隔離する。これらの区域内で隔離される住民には物質的な支援が与えられる」

コートジボワールと世界保健機関(World Health Organization、WHO)も出席した今回の会議では、1億ドル(約103億円)の対応策も発表された。

この地域の医療保健サービスを強化して治療、検査、接触者追跡を効果的に行うことや、各国の衛生法規に従った埋葬の実施、医療従事者にインセンティブ、治療、防護措置を提供して職場復帰を促すことなどが合意された。

ダラブ事務局長は隔離地帯の正確な範囲は明らかにしなかったが、流行の中心地はシエラレオネ東部のケネマ(Kenema)から、ほぼ300キロメートル離れたギニア南部のマセンタ(Macenta)まで広がっている。【翻訳編集】 AFPBB News