広がるビジネスの可能性・村上憲郎氏、関啓一郎東大教授【電力改革を考える・下】 ‐ GEPR
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電力改革、広がるビジネスの可能性

電力システム改革の論議で不思議に思うことがある。
電力会社や改革に慎重な人たちが「電力価格の上昇」や「安定供給」への懸念を述べることだ。
自由化はそうした問題が起こるものだ。
その半面、事業者はがんじがらめの規制から解き放たれ、自由にビジネスができるようになる。
わざわざ規制当局の代弁をする必要はないだろう。

通信自由化から学ぶ、事業拡大の工夫

電力システム改革の動きと、通信自由化には類似点があり参考になる点は多い。
電力事業と通信事業はともに、ネットワーク整備のための初期投資など固定費用が非常に大きい。
いわゆる「自然独占」産業と呼ばれ、規模の経済が強く働くため、
市場独占を認める方が効率的だと考えられてきた。
しかし、独占は非効率を生み、料金低廉化や需要多様化への対応を困難としてしまう。