金子勝 ?@masaru_kaneko 3月24日

【墓穴を掘った環境省】
報道ステーションの小児甲状腺ガン報道に対して、環境省は突然「原発事故のせいではない」と言い出した。
その論拠は「飯館村などで1080人の小児が調査され0.2マイクロ以下」だったである。
だが、元の資料がとんでもない。
http://www.env.go.jp/chemi/rhm/hodo_1403-1.html

【データのすり替え】
ところが元資料を読むととんでもない。
資料13にあるのは、隣接する川俣村で測った黒塗りデータだけ。
また資料11いわき市の調査では2名のこどもが0.2マイクロ以上とでているだけ。

飯館村そのもののデータがないのだ。
https://www.nsr.go.jp/archive/nsc/info/20120913_2.pdf

【測定法の問題】
上記の添付資料4によれば、その時の測定法は、10秒間、NaIシンチレーションでγ線を測っただけ。
ヨウ素131は90%はベータ線で、10日以上たって、Naiでの正確な測定は至難である。
バックの放射線量が高いと不正確で、精密検査でないとγ線での測定は無意味なのだ。

また始まった情報操作1】
現場での検査官が「線量が低い場所での測定かホールボディーカウンター」(資料7−2)としたのに対し、
結局、資料23では、「このような追跡調査を行う事が、本人家族及び地域社会に
多大な不安・いわれなき差別を与える恐れがあること」などの理由から追跡調査せず。

【また始まった情報操作2】
3頁には、精密検査を(放医研が?)が強硬に拒絶したとある。
考えてみれば、3.11の3日後に保安院も文科省のモニタリング職員も逃げ、
データをとられず証拠が消されてしまったが、それは今も続いているのだ。
だが、「影響がない」と「証拠がない」は決定的に違う。