英国に学ぶ 〜世界に先駆けた発送電分離の実態〜
2012年4月25日


3.英国に見る自由化のメリット

 英国の発送電分離と自由化の所期の目的は、「電気事業への政治的関与の排除」、
そして「国有時代に蓄積された非効率性の排除」であり、この目的に照らせば成功し
たと言える。発電会社では5割、配電会社では7割の人員削減が実施された。また、効
率の悪い古い発電所は新規参入の発電事業者(IPP)が建設した新鋭火力発電所に置
き換わり、90年代には電気料金は大幅に低下した。

 電力民営化を含む各種国有企業の民営化や競争原理の導入は、英国全体に活力をも
たらし、経済が長期低迷した「英国病」から抜け出す起爆剤にもなったのである。

【電気事業連合会 ウェブサイトから引用】
http://www.fepc.or.jp/library/kaigai/kaigai_kaisetsu/1215667_4141.html