電力会社の利権を守る戦い
http://www.taro.org/2014/07/post-1502.php
電力の自由化は安倍内閣の三本目の矢の目玉の一つだ。 が、電力会社が必死にサボタージュをしようとしている。

屋外の人の目に触れるところに設置してあるメーターだと、誰でも番号を読み取って、なりすますことができるから、

様々な対策が必要だというのが既存勢力の主張らしい。

しかし、現在の通信環境であれば、屋内の配電盤に小さいメーターを設置し、データを飛ばせばよいので、

誰でも番号を読み取ってなりすますことができないようにすることは簡単だ。

もう一つの問題は、電力会社が作ろうとしているスマートではないメーターだ。

家庭用を中心とした低圧のスマートメーターを、電力会社はバケツリレー方式、俗にいうマルチホップ方式と呼ばれるものでやろうとしている。

三十分間の電力使用量をはじめとするデータを、次の四時間以内に送りますという仕様だ。

電力消費量のデータが四時間経たないとわからなければ、ピークカットに役立たない。

現状でも大口の高圧のデータは、三十分間のデータを次の三十分の間に送ることができる。

高圧でできることを低圧ではやらないというのはおかしい。

しかも電力会社は、電力の小売り会社に対して電力に関して需要と供給が三十分同時同量になることを求め、そこに差が出てくるとペナルティを課している。

それなのにデータがリアルタイムに取れないシステムをつくろうというのは...。

電力自由化に必要なスマートなメーター、スマートなグリッドに作り替える必要がある。
経産省は、どうやら電力自由化と言いながら、こうしたことを見て見ぬふりしている。