20億6500万円着服疑い 長野県警、元事務長を追送検

2014年3月5日 12時56分

長野県建設業厚生年金基金(長野市)で掛け金の約24億円が使途不明となった事件で、県警は5日、
20億6500万円を着服したとして、業務上横領の疑いで、元事務長の坂本芳信容疑者(56)=業務上横領罪で公判中=を追送検した。
県警は、既に立件した分と合わせ、使途不明金の全額の着服を裏付けたとしている。
坂本容疑者は県警の調べに、全額の着服を認め「海外旅行や高級クラブでの飲食などに使った」と供述している。
追送検容疑では、2005年6月〜10年4月、基金の口座から39回にわたり約69億円を引き出し、うち20億6500万円を着服したとされる。
坂本容疑者は既に、3億円余を着服したとして業務上横領罪で起訴され、長野地裁で公判中。
このほか、東京都内のファンド運営会社から、基金の掛け金を投資する見返りに430万円を受け取ったとして、収賄罪でも起訴されている。次回公判は24日。
(中日新聞)