日本は孤立した島国であるために、欧州のように電力網で各国が結びつかず、
そこで国益がぶつかり合う状況にはなっていない。
しかし各地域での独占状態にある電力会社間での送電網は十分な容量を持って結びついていない。

日本で風力発電の適地は、北海道北部と東北太平洋岸に偏在している。
ここと大消費地の関東圏と結びつける電力網整備の議論が放置されたまま、
この地域での風力発電の振興が計画されている。
一例だが、津軽海峡を挟んだ北海道と東北を結ぶ送電線を整備するだけで最低で約3000億円の工事費が必要とされている。