結局、結論は太陽光発電しかない。日本中の未利用南向き傾斜地で太陽光発電するだけで
日本のエネルギー全量を賄える資源量がある。可動部分のない太陽光発電は故障が少なく、
日本の厳しい自然環境にも低コストで対応出来る。

現在主流の台形架台ではなく、一本柱式の支柱を用いれば、傾斜地でも整地などのコストを
ほとんどかけずに設置が可能になる。コスト面では現在でも20円/kWh程度は実現出来ている訳で
これが半額になれば商業火力発電とほぼ同等の水準になる。太陽光発電のコストが倍だったの
なんてつい数年前だ。

太陽光発電を主力にするには蓄電設備が不可欠になる訳だが、これも最近では1万回充放電可能な
蓄電池が多数開発されて採算性が高まっている。大量生産して1kWh単価が2〜3万円にまで下がれば
蓄電池システムまで含めても火力発電に対抗出来るコストが実現可能になる。

この程度のシステムはどんなに遅く見積もっても2050年までには実現可能だろう。
まあ地球のCO2濃度を均衡させて温暖化を止めるには火力発電は原則禁止する必要がある訳で、
いくら太陽光が普及しても原子力の必要性はなくならない。核融合が実現すれば、
軽水炉の必要はなくなるが核融合が実現するのは早くても2040年以降だろう。
放射脳の馬鹿の寝言はどうでもいいとして、現実的にコスト、経済性、エネルギー安全保障を
総合的に勘案すれば2050年時点でも自然エネルギー50:原子力50程度が望ましい解答だ。