ここは経済板じゃないけど、本当に理解してない癖に理解した気になって大口叩く三橋信者みたいな連中がいるから一言言わなくちゃいけないと思う訳よ。
個別の商品の値段が下がる事と世の中全体の物価が下がる事は全然別次元だからな。

個別の商品の値段が下がる事は、とある一消費者にとって、財布の中身に余裕が生まれる事を意味する訳よ。

世の中全体の物価が下がるって現象は、モノと通貨の全体の比率に関係してくる訳よ。個別の商品の値段とは無関係なマクロの話。

とある一消費者が1ヶ月に使える小遣いが10万円としよう。
毎月1万円消費するとある商品が、売れないから価格を引き下げ利益を削る訳じゃなく、生産性の向上によって価格引き下げ余地が生まれ、利益を削らずに1千円値下げし、9千円になった場合、
とある一消費者は毎月1万円の消費が1千円減って9千円になる。すると、その商品を購入した時点でそれまで9万円しか残らなかったのが、9万1千円手元に残る事になる。
これが貯金されずに商品されたとしよう。
それまで9万円で何か消費していたとある一消費者は1千円余分に別のものが購入できるようになる。
この1千円分、余分に購入できる余力が生まれる事で、1千円分の新たな市場が生まれる訳だよ。
毎月確実に支払われる費用、例えばケータイ電話の月額が下がったり、電気料金の月額が下がったりすれば、その分他のものに消費が回せるようになる。

つまり、個別のモノやサービスの生産性向上によって価格が下げられる事は、マクロ的に見てニュートラルどころか新たな市場を生む原動力になる訳だよ。
生産性の向上が伴わない、利益を削っての価格引き下げとは訳が違う。
物価の下落とは、生産性の向上が伴わない、利益を削っての全体的なモノの値段の下落を言う訳。
わかる?先ほどの例の、1千円分の購買余力が生まれた状況で、新しいモノやサービスが市場に投入されなければ、とある商品以外のモノの値段が上がる要因となる訳。