太陽光発電が”ピークカット”をしないわけ

 夏ピークは、実際には1ヶ月以上続きます。よく言われるように「ピークは真夏の数日間だけ」ではないのです。それはグラフの頂点部分です。
曇りの日でも、真夏は非常に蒸し暑いものです。エアコンなしではやっていけません。つまり、太陽が照っていないからといって、家庭やオフィスの人々がエアコンを止めるわけではありません。
夏ピークの時期は曇りの日であっても大幅に電力需要が下がるわけではないのです。

 しかし、曇りの日に、600万kWの太陽光発電が同出力の働きをしてくれるでしょうか? 
現実には、太陽光発電の、晴天の日と曇りの日の出力落差は、人々が想像する以上に大きいです。「曇り度」にもよりますが、晴れた日に比べて、四分の一、五分の一になったりします。
すると、3〜400万kW分もの欠落を、結局は火力や水力で埋めねばなりません。

http://agora-web.jp/archives/1445490.html