大規模な地熱発電がなぜダメなのかというと、熱した岩石から熱を取って電気を起こすのだが、
熱を取った岩石はすぐひえる。「温泉が枯れる」のと同じである
.岩石はそれほど熱容量(熱を抱いている量)は多くないから、熱を奪うと冷える.

ところが、地下に差し込んだパイプはおいそれと熱いマグマに差し込めない.第一、材料が持たないし、
第二にマグマの中に突っ込むだけの巨大な機械を地下深くに持って行くことができない。

だから、熱い岩石層を通ってきた熱水などを利用するのだが、
温泉ならともかく、発電所のような巨大なものを動かすことは出来ないので、
火力、原子力が100万キロワット規模なのに、地熱はその20分の1も行かない.

温泉業者が反対したり、国立公園の開発の問題があるのはむしろ当然である.石炭、
天然ガスがまだまだ1000年もあるというこの時期に、わざわざトリックをかけて日本の自然を壊そうと言うのだから、
日本の将来より別のことを考えているのだろう。