黒崎播磨社員ら2人逮捕へ インサイダー容疑で福岡地検

新日鉄グループの大手耐火物メーカー「黒崎播磨」(北九州市、東証1部上場)の社員らによるインサイダー取引疑惑で、福岡地検は週内にも、
金融商品取引法違反容疑で強制調査していた証券取引等監視委員会からの告発を受理し、男性社員(51)とその知人男性を同容疑で逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。

証券市場関係者によると、営業企画部マネジャーの立場にあった男性社員は同社が2011年3月までの3年間に数回、業績予想を修正したとの情報を公表前に得て、自社株を売買した疑いがもたれている。
知人はこの社員から情報を聞き売買していたという。

業績が下方修正される前に証券会社から借りた株を売り、株価が下落してから買い戻して利益を得る「空売り」をし、上方修正の際には事前に購入して公表後に売り抜けていたという。
2人で計約3千万円の利益を得ていたとみられている。