ジェット気流で風力発電 東京農工大実用化探る
http://mainichi.jp/select/science/news/20111230mog00m040019000c.html

 現在の風力発電は、地上付近で不定期に吹く毎秒数メートル程度の風を利用するが、風まかせのため、安定した電力供給は望めな
い。発電所の立地場所も、風の強い地域に限られる。

 しかし、ジェット気流を活用できれば、問題は解決する。熱い赤道から冷たい北極に流れ込む空気と、地球の自転により生まれるジェ
ット気流は、日本列島がある北緯30度あたりで絶え間なく西から東に流れている。

 ジェット気流の端にあたる標高300メートルあたりでも毎秒30メートル程度の風がある。風船型風車はこの風を活用し、将来は重さ
数十キロ、発電能力100キロワットの風車を打ち上げて、空中で発電する計画だ。地上とはワイヤなどで接続し、送電する。土地がほ
とんどいらず、設置コストも格段に安いのが売りだ。