小嶋被告の有罪確定へ=ヒューザー耐震偽装詐欺―最高裁
時事通信 12月13日(火)17時26分配信

耐震強度偽装事件で、構造計算書の改ざんを知りつつマンション代金を受け取ったとして、詐欺罪に問われた不動産会社「ヒューザー」(破産)元社長小嶋進被告(58)
の上告審で、最高裁第3小法廷(田原睦夫裁判長)は12日付で被告側上告を棄却する決定をした。
懲役3年、執行猶予5年とした一、二審判決が確定する。
一審東京地裁は、小嶋被告がマンションを引き渡す前に姉歯秀次元一級建築士(54)=実刑確定=による改ざんを認識していたと認定。
「社長として許されない対応の誤りで、無責任極まりない」と非難する一方、「積極的に代金をだまし取ろうとしたとは認められない」として執行猶予を付けた。
二審東京高裁も一審判決を支持して検察側、被告側双方の控訴を棄却した。