なぜ東北や北海道で、風力発電を電力会社が系統接続拒むのか。
電力会社の言い分は、深夜の調整力が不足しているから。

つまりこれだけ揚水を使っていながらも、
すでに深夜の調整力はギリギリらしい。

なので、揚水を使わなければ、
さらにミドル電源の出力を落とすしかなく、
調整力がさらに減少して停電する。

ちなみに揚水発電の設備容量が多い東京電力では、
調整力にまだ余裕があるので、風力の受け入れ枠にも余裕がある。


つまり風力と原発は、調整力を奪い合う関係にある。
風力は、系統接続してもらうために蓄電池を併設した場合は、
その蓄電池のコストも風力のコストとして計上する。

しかし原発は、揚水という蓄電設備を作ってきたにも関わらず、
そのコストを原発のコストとして計上していない。


また風力や太陽光は、発電所までの送電線は事業者が負担する必要がある。
つまり風力や太陽光のコストとして計上されている。

しかし原発は、都市部に作れず、田舎まで超高圧送電線を引く必要があるにも関わらず、
その送電線のコストは、原発のコストとして計上されていない。