6月24日(ブルームバーグ):国際原子力機関(IAEA)は、原子力発電所の安全性を世界
的に強化する機会を逃すことになるかもしれない。東京電力福島第一原子力発電所のメルトダ
ウン(炉心溶融)事故を受けて開催されたIAEA閣僚会議は、新たな方針を打ち出せないま
ま閉幕する可能性がある。

国際戦略研究所(IISS)のアナリスト、ジャスパー・パンジャ氏は23日の電話インタビューで、
「各国には欠陥を暴かれたくない理由がある」と指摘。「自国に対する国際的な圧力を望んで
いない。原発に欠陥が見つかることで、原子力計画をリスクにさらしたくない」と語った。