今の社会のエネルギー消費が多い最大の原因は、コンピュータの
普及で生産効率が高くなったことです。生産過程で、資源・エネルギーを
消費するし、できあがった製品を使用するにもエネルギーが必要だからです。

コンピュータができたおかげで、生産は増える一方になりました。また途上国も
同じように生産を増やしているので、世界中、不必要に増えた生産物であふれかえっている。

作りすぎても、かえって売れなくなるだけだし、値段を下げざるを得ないから、利益がでない。
いきおい労働者の仕事は過密になってしまいます。
生産調整のためにリストラをするので失業者が増えます。

日本のインフラが過剰なのも、ゼネコンの生産性が高すぎるから。建設はいくらでもできるから、
無駄な建物であってもどんどん作らないとゼネコンは暇を持てあましてしまうからというのが
実際の理由じゃないでしょうか。

昔は、「モノが少ないから増やせ」「働け」がテーゼだったのです。今は「モノは無駄に増えすぎた、
もうこれ以上作るな」「生産効率は十分なんだから、みんなゆっくりしようぜ」にすべきなんですが、
それができない。