「菅降ろしに原発の影 首相なぜ追いつめられた」(東京新聞6月3日付記事)

「菅おろし」の風は、なぜ今、急にこれほどの力を得たのか。背後に見え隠れするのは、
やはり「原発」の影だ。
菅首相が原子力政策の見直しに傾斜するのと呼応するように、自民、公明両党、
民主党の反菅勢力の動きが激化していったことが分る。

 浜岡原発の原子炉停止
 電力会社の発電、送電部門の分離検討
 事故原因を調べる政府の「事故調査・検証委員会」設置
 パリで自然エネルギー拡大方針打ち出し

福島第一原発の事故について「財界中枢東電、これにベッタリの経済産業省、
長年政権を担当してきた自公という旧態依然とした権力が引き起こした大惨事だ。
当然、自公両党にも大きな責任があるわけだが、「菅政権の不手際」に問題を矮小化
しようとする意図が見える。
菅首相は人気取りかもしれないが、自公や財界が一番手を突っ込まれたくないところに
突っ込んだ。自公は事故の原因が自分たちにあることが明らかになってしまうと焦った。

自民党と原発との関係は深い。
自民党と電力会社の蜜月時代は今でも続く。
民主党の小沢元代表も、東京電力とは縁が深い。