文部科学省は27日、宮城県気仙沼市沖から千葉県銚子市沖まで南北約300キロにわたる
海底の土から、最高で通常の数百倍に当たる濃度の放射性物質を検出したと発表した。文科省は
「海底も汚染されている。海水や餌を通じて海洋生物に蓄積し、海産物に影響が及ぶ恐れがある」
としている。東京電力福島第1原発から海に流出した汚染水に含まれた放射性物質が、広範囲に
拡散していることが裏付けられた。

 9日から14日にかけ、沖合約15〜50キロの12カ所で海底の土を採取。すべてから放射性
物質が検出された。濃度が最も高かったのは、福島第1原発の沖合約30キロの水深126メートル
の海底で、土1キログラム当たりセシウム134は260ベクレル、セシウム137は320ベクレル
だった。

ttp://www.47news.jp/CN/201105/CN2011052701001170.html