英国の風力発電、消費電力の10%に到達
http://www.ecool.jp/foreign/2010/09/bwea13-973.html

英国のエネルギー供給大手ナショナル・グリッド(National Grid)によると、今月6日、英国の風力発電所で発電された風力エネルギーが、
英国の消費電力の約10%に達するという歴史的記録を打ち立てた。電力需要が最大となった午後8時半には、消費電力全体の4.7%で
ある1860メガワットが風力発電によって賄われており、直接送電網に送られる小規模の風力発電所を考慮すると、同日24時間で英国で
消費された電力の約10%は風力発電によって賄われたとナショナル・グリッドは考えている。
現在、英国には263カ所の風力発電所があり、発電能力は4616.05メガワットにおよぶ。さらに2716メガワットが建設中で、6126メガワット
の計画が承認されている。これらすべてを合計すると、13.5ギガワットの風力発電が今後数年間で稼働していくことになる。
再生可能エネルギー事業者団体リニューアブルUK(RenewableUK)の最高執行責任者、マリア・マカフィー(Maria McCaffery)氏は、今
後10年間で英国の消費電力の約30%を風力発電で賄えると期待を見せており、さらに洋上風力発電の可能性を考慮すれば、英国から
のエネルギー輸出が現実のものとなりうるとコメントしている。[土井淑子]