ナトリウムNaも塩素Clも、それ自体は化学的に最も活性な物質ですが、反応によりNaClとなると、不活性で安定な化合物になります。

熔融塩原子炉で用いられる熔融塩は、LiF-BeF2というフッ化物熔融塩(通称フリーベと呼ばれる)で、この物質も不活性で安定な化合物です。また、フリーベの融点は、トリウムの含有量によって変動しますが、約500度です。
なお、フリーベの沸点(気体になる温度)は1400度以上であり、事故時でも沸騰することはありません。