2006年、福島原発の運転、取り分け、プルサーマル、つまりプルトニウム燃料を使う、非常に危険な方法に反対さ
れた佐藤栄佐久知事が、関係のない実弟が土地取引で取調べを受け、知事の座を失いました。
これにより、東京電力は、2010年10月には、福島第一原発三号炉においてプルサーマル発電を開始しました。

今回爆発事故を起こした、福島第一原発三号炉は、このプルトニウムを使ったプルサーマル発電を始めたばかり
の原子炉であり、先に爆発した一号炉以上に、非常に危険な原子炉です。
今回の爆発は、原子炉から漏れた水素が爆発したもので、コンクリートの建屋が吹き飛ばされただけで、原子炉本
体は破損していない、などと公式には発表されています。
しかし、水素はどこから漏れたのでしょうか。格納容器には、冷却水を注水するパイプ類が接続されており、わずか
な隙間が存在するもので、その隙間から水素が漏れたとしか考えられません。
爆発の画像を見ると、「キノコ雲」のような白煙が大きく立ちの上っており、爆発の力は非常に大きなものです。
すると、格納容器本体は無事でも、もともと隙間のあったと考えられる注水パイプなどの補器類の接続部分は変形
していることが予想され、注水ができなくなるか、注水自体はできるとしても、ここから放射能が漏れ出す、というの
は、当然の成り行きです。
これにより、三号炉からプルトニウムが漏れ、飛散したことは、ほとんど間違いの無い事実であり、今や福島県は、
スリーマイル島のレベルを超え、チェルノブイリ事故のレベルに迫ろうとしています。
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