「東京原発はリスクが高すぎます。」

「誰にとってのリスクを言っているんだ?」

「それはもちろん国や電力会社です。彼らは事故と因果関係のある死人の数と補償金の額を机の上でタバコを吸いながら計算しているんでしょうからね。」

「個人が背負う命のリスクは同じじゃないのか?
5千人の村でも、一千万以上の大都市でも、そこに住んでいる住民一人一人にとって、背負う命のリスクは同じだろうと言っているんだ。
日本で一番電気を浪費してその恩恵を授かっている東京都民が、そのリスクを負わずに原発をよその土地に押し付けておいていいのか?」

「では、原発の危険性を十分認識した上で、都民にそのリスクを負えと言う訳ですか?」

「そうだ、それが嫌なら電気など使うな!」