トリウム熔融塩炉は、操作は簡単で安全である。在来の原子炉のように高圧に耐える圧
力容器が必要ない。原子炉内部の温度が予定値を上回ったとき、底部に設置した栓が
自動的に溶けて、核燃料を包含した溶融塩はすべて応急タンクに流れ込むため、核反
応は即座に停止する。燃料を抱きかかえている冷却材がフッ化物塩であるため、冷却
後は固体の塩になる。核燃料は漏れにくくなり、地下水に流れ出して生態系破壊を起こ
すこともない。したがって、トリウム原子炉の設置場所の選定が自由になる。 数十メー
トルの地下に設置すれば放射線を完全に遮断できる
(日経ビジネスオンラインより)