文明の整理と言いますかね。
たとえば、人間が生きていくために必要な物資だけ生産すればいいのであれば、
生産量はもっと少なくて済みます。あ、もちろんいくらかの楽しみのための生産物も
含めてですよ。

今の世の中がこんなに生産量が多いのは、単に生産技術が向上しすぎたせいです。
ハイテクオートメーション設備があれば、人間が普通に働くだけでいくらでも生産が増えます。
作りすぎるから、物が売れなくなりますし、それでは困るので、何でも使い捨てにして、
まだ使える物でも捨てて買い換えるという習慣がついたわけです。

ビルにしてもそうでしょう。工場、本社ビル、倉庫、販売店舗など、本当はこんなにたくさん
なくてもいいのに、今のゼネコン技術は進みすぎてしまい、金さえあればいくらでもビルが
作れてしまう。

輸送能力(道路、鉄道、車両など)が増えすぎると、必要以上の輸送をしないと輸送の仕事が
足りなくなってしまう。それでむやみに高速化したり、右から左、左から右と無用な輸送が
増えている。

こんなことを減らすだけで、エネルギー消費は格段に減るのだけど、経済システムの不備が
それを許してくれない。
それを何とかすることに人間の知恵を振り向けるべきじゃないんだろうか。