CO2削減 2
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0261名無電力14001
2010/05/26(水) 18:01:455月21日17時50分配信 毎日新聞【グランドアイル(米ルイジアナ州南部)吉富裕倫】
米メキシコ湾の沖合で先月20日、海底油田掘削施設が爆発し作業員11人が死亡した事故から1カ月が経過した。
その後の原油流出を、操業元の石油メジャーBPは食い止められず、今もミシシッピ川の河口部に広がる湿地帯で重油の漂着が確認されている。
漁業や観光業を直撃し、環境汚染への懸念が高まる油漏れは、まだ解決のめどが立っていない。
野鳥や魚介類など自然の宝庫となっている湿地帯。
20日、重油やタールの塊を視察したルイジアナ州のボビー・ジンダル知事は、グランドアイルでの会見で「損害は何億ドルにも上るだろう。これは始まりに過ぎない」と述べ、オイルフェンスの増強など対策を強化するようBPや連邦政府に求めた。
記者は19日、釣りのチャーター船を営むマーク・スカルディーノさん(52)のボートで沖合に出た。
岸から約20キロ、エビ漁船がまだ操業している海域で、茶色く浮かぶ幅3メートル、長さ20メートルの油の帯を見た。
スカルディーノさんは「事故以来、チャーターを頼んだ客は、たったの3組」と打撃の大きさを語る。
水産加工卸会社のディーン・ブランチャード社長(51)は「この1カ月のエビの入荷は昨年の6%に激減した。卸売価格を120%値上げしたよ」とため息をつく。
ルイジアナ、ミシシッピ州沖の漁獲禁止海域は拡大され、入荷は細るばかり。
「油の流出は珍しくない。これ以上、分散剤を使わないでほしい」と述べ、油よりむしろ化学物質の汚染を心配する。「良質のエビ」を買い求めに来た中国の商社との商談も、事故で流れた。
漁に出られなくなったエビ漁船は、機材の運搬やオイルフェンス張りなど、BPが提供する臨時雇いに応募し生活費を稼いでいる。
ウェイド・メネンデス船長(56)は「第二次大戦で湾に石油タンカーが沈んだ後、白エビが戻るのに3年、茶エビが戻るのに16年かかったと祖父から聞かされた」と話し、先行きの不透明さに「最低だよ」とつぶやいた。
小型エビ漁船を使い入り江の内側で操業するトビー・バーディン船長(37)は「油が内海に来たらと思うと恐ろしい。一刻も早く流出を止めて」と訴えた。
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