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三重フェリー座礁 プラスチック粒漂着、野鳥誤飲の恐れ
11月19日2時53分配信 毎日新聞

三重県御浜町の七里御浜海岸でフェリー「ありあけ」(7910トン)が座礁した事故で、
同町から紀宝町にかけての海岸約6キロに、積み荷とみられる粒状のプラスチック原料が大量に漂着している。
野鳥やウミガメ類が誤ってのみ込む恐れがあるため、環境省などが回収を進めている。

漂着したのは、プラスチックの原料となる「レジンぺレット」とみられ、直径約5ミリ。
フェリーを所有する「マルエーフェリー」(鹿児島県)によると、ありあけには、1立方メートル入りの容器40袋が積まれていたという。

回収は環境省熊野自然保護官事務所(和歌山県新宮市)が海上災害防止センター(横浜市)に要請し、委託を受けた業者が25人態勢で始めた。
同事務所は「大きな波が来ると再び海に流れる恐れがある」と懸念している。

また、フェリーから重油を抜き取る作業が18日午後、始まった。
横付けした作業台船が船体にドリルで穴を開け、ホースで油を吸い出すが、第4管区海上保安本部によると、残っている重油の量が分からないため、作業期間の見通しはつかないという。
事故当時、船内には燃料タンク6個に計約500キロリットルの重油が入っていたが、一部が海上に漏れ出している。【汐崎信之、岡大介】