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亀井氏、カジノ構想旗振り　基地問題での存在感に腐心
2009年12月27日 18時07分

国民新党の亀井静香代表が米軍普天間飛行場（沖縄県宜野湾市）の移設実現後の跡地利用を念頭に、沖縄振興策として「カジノ特区」導入構想の旗振り役を演じている。
跡地利用を軸に地域活性化策を示すことで、地元の理解を促し移設問題の早期解決を後押しする狙い。
ただ唐突感は否めず「国民新党が埋没しないよう存在感アピールに腐心している」（民主党中堅）と冷めた見方も付きまとう。

「沖縄の産業振興にいろいろお金をぶち込んできたが、現実問題としてなかなか所得が上がらない。
観光立国の目玉としてカジノをやれば、雇用も所得も大幅にアップするんじゃないか」

１１日夜、与党３党首会談で亀井氏は提案。
首相は「それも一つの方法だ」と前向きに応じた。
これをてこに亀井氏は関係閣僚や沖縄出身の下地幹郎国民新党政調会長、喜納昌吉民主党参院議員らに協力を要請。
１６日には記者会見でも独自構想を披露した。

日本では刑法で賭博が禁じられているが、亀井氏は「日本だけ違法だと言っている時代ではない」と強気。
ただ東京都や大阪府でこれまでも浮上したカジノ特区構想は警察庁の反対などで実現しておらず、ハードルは高い。
（共同）