サッカープラザ:「白紙撤回」、上田知事が苦言 /埼玉
12月15日16時0分配信 毎日新聞

県とさいたま市などが進める「さいたま新都心8−1A街区」の整備事業で、事業者の三菱地所などが景気悪化を理由に契約延期を求めていることに、上田清司知事は14日の県議会で
「(市が計画していたサッカープラザの)白紙撤回が、三菱地所グループに付け入るすきを与えたのではないか」と述べた。
市は整備事業の一環として「サッカープラザ」建設を計画したが、5月に前市長を破り当選した清水勇人市長が白紙撤回し、事業全体のスケジュールに遅れが出ていた。
上田知事は荒川岩雄県議(自民)の質問に答え、
「市は、一部小役人的な発想で、サッカープラザ問題がうやむやになって好都合というニュアンスのことを話していたと耳にしている」とも述べた。
これに対し清水市長は14日夕、「コメントは特にない。いずれにせよ、県などとしっかり事業を推進していきたい」と述べるにとどまった。【稲田佳代、岸本悠】
12月15日朝刊