インドネシア 住友商事、北スラ地熱4号基建設を落札[公益]
http://news.nna.jp/free/news/20091123idr002A.html

国営電力PLNは、北スラウェシ州ラヘンドン地熱発電所の拡張事業を住友商事が落札したと
明らかにした。第4号基を設置するもので、容量は1〜3号基と同じ20メガワット(MW)という。

PLNのバンバン取締役(企画・技術担当)はNNAに対し、入札で住友商事が優先交渉権を得たと
説明。今後契約に向けたプロセスを経ると語った。住友商事広報部は、受注に向け努力している
とだけ述べている。

ニュースサイト『デティックコム』などによると、第4号基の建設資金は、アジア開発銀行(ADB)が
3,000万米ドルを支出すること表明しているという。

住友商事は、2、3号基の建設も手掛けており、それぞれ2007年と今年4月に商業稼働を開始している。

エネルギー鉱物資源省によると、ラヘンドン全体の容量60MWは、北スラウェシ州の電力の60%を
担う。州の潜在地熱発電容量は865MWと同省では試算している。

またPLNは、温室効果ガス排出権取得の枠組み「クリーン開発メカニズム(CDM)」手続きで
2、3号基の国内の国家CDM委員会の承認を取得している。

バンバン取締役は、ラヘンドン4号基は、1万メガワットの非石油燃料発電所建設事業の第2弾の
一環と説明した。

このほかに来年に入札する予定の4件は、西ジャワ州チソカン水力発電所(1,040MW)、
北スマトラ州の新北スマトラ蒸気発電所(100MW2基)とアサハン第3水力発電所(174MW2基)、
西カリマンタン州バリトバル蒸気発電所(250MW2基)となる。