25%削減チーム、産業界排除? 人選で民主党シフト
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/091021/env0910212152002-n1.htm

 政府は21日、温室効果ガス排出量を2020(平成32)年までに1990年比
25%削減する中期目標が、経済に与える影響を試算するタスクフォースの7人の
メンバーを固めた。23日の初会合に向けて関係府省がそれぞれ推薦したが、人選に
あたって日本経団連の関係者が外され、座長候補も環境省が握るなど、「民主党の政策
に理解を示す人たちで固められた」との指摘が上がっている。

 政府は、自公政権で検討した温暖化対策の経済影響を再試算するため、関係府省の
副大臣らで構成する検討チームを設置しており、タスクフォースはその下部に置く
実動部隊だ。

 外務省推薦の飯田哲也・環境エネルギー政策研究所長、環境省の植田和弘・京大教授、
経済産業省の山口光恒・東大特任教授ら7人が内定したが、選考過程で、経産省推薦の
経団連の21世紀政策研究所の研究者は、副大臣の一部の反発で却下された。

 また、座長候補には、植田氏と山口氏が挙がったが、検討チームの事務局長を務める
小沢鋭仁環境相の意向で、植田氏にほぼ固まった。経団連と経産省という産業界に近い
関係者が、はずされた格好だ。