<IAEA>「核燃料バンク」提案…不拡散徹底へ自ら管理
5月23日11時26分配信 毎日新聞【ウィーン中尾卓司】

国際原子力機関(IAEA)が、新たに原子力発電を導入する国に核燃料の安定供給を約束する「核燃料バンク」の設置を正式提案したことが23日、分かった。
毎日新聞が入手した理事国向け文書で、バンクを受け入れる加盟国の協力を得てIAEAが設置者になることを初めて表明。
6月定例理事会で本格的な議論が始まる。

ウラン資源埋蔵量で世界第2位とされるカザフスタンがすでに燃料バンク受け入れ国となる意向を表明している。

燃料バンクは核燃料の供給を保証する代わりに、核爆弾の原料生産につながるウラン濃縮や再処理のための技術取得を制限し、核不拡散を徹底する狙い。

しかし、発展途上国の間には「核拡散防止条約(NPT)で認められた平和利用の権利が制限される」と警戒する声もあり、論議が順調に進むかどうかは微妙だ。

提案によると、IAEAは、受け入れを表明する加盟国に燃料バンクを設置。
安全と核セキュリティーが満たされるよう、IAEAは受け入れ国との間で協定を結び、核燃料の低濃縮ウランを管理する。