玄海原発プルサーマル計画:MOX輸送、知事に抗議 「県民に不安、不信」 /佐賀
3月10日18時2分配信 毎日新聞

労働組合などで作る市民団体「自主・平和・民主のための広範な国民連合佐賀」(高野玄太代表世話人)は9日、プルサーマルで使うMOX(ウランとプルトニウムの混合酸化物)燃料の九州電力玄海原発などへの輸送開始を受け、抗議文を古川康知事あてに提出した。
文書では、国の輸送許可直後に県も了解したことで「県民の不安や疑問は解消されず、不信が募る」と指摘。「県は独自の判断をすべきで、地方分権を掲げる知事がこうした姿勢を続けるのは残念」と批判し、プルサーマルの中断を求めた。
県はその場で「プルサーマルは了解しており、中止を九電に申し入れる考えはない」と回答した。文書では、玄海町で浮上している使用済み核燃料中間貯蔵施設の建設についても「建設を了解しないよう要望する」と求めた。【上田泰嗣】
3月10日朝刊