コレラ死者3000人突破 収束の気配なし ジンバブエ
1月29日17時5分配信 CNN.co.jpハラレ(CNN) 

アフリカ南部ジンバブエで感染拡大しているコレラで、世界保健機関(WHO)は27日、昨年8月からの死者が3028人に達したと発表した。感染者5万7702人となった。

ジンバブエで長期独裁政権を敷くムガベ大統領は昨年12月、コレラ流行を受けて非常事態宣言を発令。WHOや国境なき医師団、国連各機関が援助活動を続けているが、状況は改善しておらず、被害地域が拡大している。

ジンバブエの雨期は1月から2月かけてピークを迎え、3月下旬に終わる。降雨量の増加から、コレラ菌がまん延する状況になり、さらに感染被害が拡大すると見られている。

コレラの治療には水分の補給が不可欠だが、首都ハラレですら上下水道が整備されておらず、地方では井戸の6─7割が機能していない。さらに、経済は崩壊状態、独裁政権のムガベ大統領には批判の声が高まっており、国際社会からは経済制裁を受けている。
最終更新:1月29日17時5分