東電が柏崎市で住民説明会

東京電力は8日、
中越沖地震で被災した柏崎刈羽原発7号機の運転再開後初めてとなる住民説明会を柏崎市の柏崎エネルギーホールで開いた。
7号機の起動試験結果を説明し、「今後の運転に問題ない」と営業運転への移行に理解を求めた。

東電による説明会は今年2月以来。担当者が起動試験中のトラブルや、地元自治体に運転再開を申し入れた6号機の耐震安全性評価について話した。

質疑では、東電が地震で6号機の上下動が大きかった要因を建物が回転するように振動する「ロッキング現象」によるものと説明。
住民から「建屋上部で揺れが大きくなり、影響があるのでは」と質問したのに対し、東電の担当者は「影響を加味した検討でも機器などは安全であると確認した」と答えた。

東電は同日、柏崎市と刈羽村の両議会にも説明。
同市議会では、全号機の再開見通しを問う質問が出たが、武藤栄常務は「申し上げる時点に至っていない。安全第一にやるべきことを積み上げたい」と述べるにとどめた。

9日には刈羽村農村環境改善センターで住民説明会が開かれる。
新潟日報2009年7月8日