日本原子力研究開発機構の那珂核融合研究所(茨城県那珂市)の大型臨界
プラズマ試験装置「JT60」が29日、大規模改修のために運転を停止した。
新エネルギー開発に役立てようと、日本の核融合研究の中核施設として約23
年間、実験を続けてきた。

中心装置を入れ替えて性能を向上させ、2014年度に国際熱核融合実験炉
(ITER)の関連施設として実験を再開する予定。

燃料の重水素を超高温に熱して、核融合が起きるプラズマ状態にする研究施設。
太陽で起きているような核融合を地上で再現し、未来のエネルギー研究として
注目されていた。

1996年にはセ氏5億2000万度を記録し、当時「世界最高温度」としてギネス
ブックに登録された。

同機構の牛草健吉研究主席は「JT60は核融合の分野で世界的に評価される
日本独自の研究を支えてきた。改修後もITERに必要な人材と技術を育てる施設
として活用していきたい」と話した。

>>>http://www.47news.jp/CN/200808/CN2008082901000673.html