群馬・八ッ場ダム建設:「中止なら全額返還を」 知事、他都県と連携強調 /茨城
9月18日12時3分配信 毎日新聞

◇負担金192億円
前原誠司国土交通相が17日未明、
群馬県で進めている八ッ場(やんば)ダムの工事中止を明言したことに対し、橋本昌知事は同日夕、
「中止になれば国に対して全額返還を求めていく」とコメントを発表し、08年度末までに負担した約192億円を返還請求する考えを示した。
コメントは「中止の判断に至った理由、代替案等について何らの説明もないことは極めて遺憾」と怒りをあらわにし、1都5県で連携して対応すると強調している。
橋本知事はこれまで負担金について「各県と協調して対応したい」と状況を見守っていたが、返還要求を明言したのは初めて。
石原慎太郎都知事も返還を求める立場を明らかにしており、関連自治体の調整が進んでいるとみられる。
一方、八ッ場ダム訴訟の茨城原告団長、柏村忠志さん(65)=土浦市=は
「民主党が再三主張してマニフェストに書いた約束事だから、当然に実行するべきだ。ただ中止にするだけではなく、賛成反対に翻ろうされ続けた住民の声を聞いて生活保障のための施策を実施してほしい」と話した。
【山崎理絵、原田啓之】