一級河川水質 福島・荒川が日本一 国交省調査
8月13日6時12分配信 河北新報

国土交通省は12日、国が管理する一級河川の2007年の水質調査結果を発表した。
水質が最も良かったのは荒川(福島)などで、荒川は3年ぶりに「日本一」に返り咲いた。
最も悪かったのは3年連続で大阪府と奈良県を流れる大和川だった。

不純物質の量を示す生物化学的酸素要求量(BOD)の1リットル当たりの年間平均値を比較し、順位付けした。

東北地方整備局によると、荒川は06年から0.1ミリグラム改善し、調査下限値の0.5ミリグラムとなった。
12水系24河川が対象の東北ランキングでも5年連続の1位で、東北の最下位は5年連続で須川(山形)だった。

東北の2位は胆沢川(岩手)玉川(秋田)赤川(山形)の三河川、5位は鮭川(山形)馬淵川(青森)の二河川が続いた。

東北地方整備局は「吾妻山系が源流の荒川は流域に汚染源が少ないことが高い水質を保っている背景ではないか」と分析。
最下位の須川については、山形市中心部の人口密集地を流れていることを原因に挙げた。
東北ランキングの7位以下は次の通り。

(7)和賀川(岩手)(8)名取川(宮城)旧北上川(宮城)子吉川(秋田)(11)平川(青森)(12)米代川(秋田)
(13)笊(ざる)川(宮城)北上川(岩手、宮城)雄物川(秋田)鳴瀬川(宮城)(17)磐井川(岩手)(18)猿ケ石川(岩手)
(19)最上川(山形)(20)江合川(宮城)(21)岩木川(青森)(22)吉田川(宮城)(23)阿武隈川(福島、宮城)
最終更新:8月13日6時12分