●必要性容認 安全性に知事疑問 異例の「計画」議論へ

 球磨川流域の長期治水方針をつくる国土交通省の河川整備基本方針検討小
委員会は十五日、人吉地点で流す治水計画上の最大流量「計画高水流量」を
従来計画と同じ値にすることを了承した。これにより事実上、川辺川ダム
による洪水調節の必要性が認められたが、潮谷義子知事が「本当にこれで安
全なのか」と問題提起したため、次回、同ダム計画を議題にすることも申し
合わせた。

 潮谷知事は、「基本高水の四割近くの水量を一つのダムで対応する。本当に
安全なのか。ダムは想定された降雨の範囲でしか機能しない。川辺川ダムで
対応できる降雨は何ミリぐらいなのか明確にする必要がある」と指摘した。
(熊本日日新聞 2006/11/16)