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×まずお解かりのように、近年の鯨の頭数(特にミンク鯨)は増加の傾向にあります。


南極海で何が起こったのか?
−南極海クロミンククジラ資源の変化について−
財団法人 日本鯨類研究所

商業捕鯨および JARPA データを用いた南極海のクロミンククジラの性成熟年齢、
成長曲線、皮脂厚、摂餌量、ADPT-VPA 解析、水銀蓄積などの研究結果から、ク
ロミンククジラ資源の歴史的な変化について検討した。その結果、シロナガスク
ジラなど大型鯨類の捕獲によってクロミンククジラの摂餌環境が好転して、成長
速度の加速化や性成熟年齢の低年齢化が起こったが、1970 年頃を境にして、徐
々に摂餌環境が反転して、これらの特性値の変化が徐々に鈍くなり、1980 年か
ら 1990 年頃には停止した。これを反映してクロミンククジラの皮脂厚や摂餌量
の減少を示唆する胃内容物重量の減少、摂餌量の減少に起因する水銀の取込み量
の減少などが観察されている。また 1990 年頃にはザトウクジラやナガスクジラ
などが南極海索餌海域にまで広く分布するようになって、クロミンククジラの摂
餌環境の更なる悪化の可能性が示唆された。
http://www.icrwhale.org/pdf/SC57O1AppenJapane.pdf