>>13
そのブログがちゃんとした研究者のものなのか、不明なので信頼度は低い。
記録的な寒さはおそらく2005年12月を言っているんだろうが、全地球的に見れば
日本付近への局地的な偏西風の大蛇行で説明できるし、第一2005年12月全球平均気温はやはり高温だった。
地球全体の平均気温の長期的高温と、局地的な気温の偶発的な低温側の極値をごっちゃにするのは学問的に見て偏っているし。
http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/temp/an_wld.html
この気温グラフを見れば、温暖化は明瞭。

ただ、ひとつ気になるのはこの温暖化が純粋に二酸化炭素濃度によるものなのか、
都市化の影響によるものなのかがはっきりしない。気象庁HPにも、世界の気温データは
都市化による影響を除去していませんと公表している。

以前ここに貼られたHPで都市化の影響を少しでも正確に見積もろうと
気象庁が気候監視に用いた地点の都市と、その周辺にある都市化がほとんど認められない地点
の気温差を考察した興味深い研究があった。それによれば完全に田舎の地点では
気象庁が選定した気候監視地点では、0.9℃、周辺の田舎の地点では0.3℃、100年間に上昇していた。
つまり気象庁選定地点でも+0.6℃は都市化による昇温である可能性が指摘されていた。
また田舎の観測地点での+0.3℃の上昇が、果たして二酸化炭素による上昇か、
太陽活動など気候変化による上昇か、不明確な点が多い。100年で+0.3℃なら純粋な気候変化によっても
もたらされる可能性はある。実際北極の平均気温は1970年代以降急激な上昇を示しているが、
1940年前後にも気温極大があり、2000年前後の高温と同程度であるという報告もある。

都市化の影響を正確に見積もること、上昇分の果たしてどの程度が二酸化炭素に起因するものなのか
正確な量的見積もりをすること、太陽活動などによる気候変化の研究、
が、課題として挙げられる。

二酸化炭素が温室効果気体であり、濃度が直線的に上昇している事実がある以上、
温暖化がウソというのは暴論だ。しかし、近年の地球全体の
気温上昇のほとんど全てをこれに起因するものだという見方に対しても、
慎重になる必要がある。