魚から燃料「自給自足」漁船、水産庁が研究開発着手へ
12月19日15時59分配信 読売新聞


 漁でとった魚から船内でバイオディーゼル燃料(BDF)を製造して航行する「自給自足型」の漁船の開発が、2008年度から始まる。

 水産庁が地球温暖化対策として3か年計画で進めるもので、08年度予算案に約1億円の研究開発費が盛り込まれる見通しだ。

 養殖用のエサを生産する際に出る「魚油」を活用するために、従来の重油を使う必要がないという。

 水産庁は、1日50トンの魚をとる船の場合、8キロ・リットル程度のBDFが生産可能と見込んでいる。中型船の1日分の燃料
約4〜5キロ・リットルを超えており、余った分は、エサ製造プラントの燃料にするほか、販売用にも振り向ける。原料の魚は、
現在、食用としてほとんど利用されていないハダカイワシなどを対象とする計画だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071219-00000207-yom-soci