>>715
原則として反対ではないのだが、ないのだが、しかしなあ。

大規模漁業というのが持続性を考えない収奪的漁業である限り(そういう漁業の方
が儲かるわけだし)、「反・収奪劇漁業」がほぼイコールで「反・漁業」になっちゃう側
面というのはあるわけよ。
日本の漁業(海外漁業+日本が輸入するというのも含めて)は、これまでもずっとそ
ういう問題を抱えてきたし、いまでも「やすくておいしい深海魚」なんかでは次々と同
じ問題を引き起こしてる。収奪的漁業はマズいんだ、という合意があるようには思え
ないのね。

果たして、WWFなどの自然保護団体が妥協に向けて歩み寄る姿勢を示したとして、
日本の水産業界が合意に向けて歩み寄ることが、近々にあるんだろうか。

捕鯨問題は、つまるところそういう不信感の表明なんだろうと思う。そして、その不信
感を、おれも共有してる。おれは、捕鯨絶対反対派ではないし、捕鯨というものをス
ケープゴートにすることには若干の痛みがないわけではないが、しかし「ひとつの産
業を壊滅させる」くらいの痛手を負わせないと、連中は反省しないんじゃないかという
程度の深刻な懸念は感じている。
もっとも、「ひとつの産業を壊滅させるくらいの痛手」を負わせたところで、反省するわ
けではなく逆上するだけなんじゃないかという懸念も、同時に感じているわけだが。