>>171
けっこうそれは蒸し返しの論点で、最近では以下のあたりで説明してる。
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/atom/989933440/957

でも、煽りじゃなくてまじめに聞いてるみたいなので、改めて簡単に説明しとく。

IWC科学委員会の見解は、IWC総会に提出されるレポートに記されています。その
レポートが科学委員会の見解。記載されていないことは科学委員会の見解ではあ
りません。
包括的資源評価の際に科学委員会から総会に提出されたレポートには、その算出
基準となった6年6海域の調査内容なども詳細に記されており(接近法と通過法とい
う2種類の異なる性格の調査結果を係数をかけてそろえてみたことなども書かれて
います)、それぞれの海域のその年次の推定数として書かれており、合算数は書か
れていません。科学委員会としては、それを合計して良い数字だと思ってはいなかっ
たし、その調査で南極海のミンク棲息数を解明しようという意図もなかったということ
です。
ところが、その合算していい性格のものではない数字を日本政府が強引に合算し、
しかも中央値だけを取り出して合算した上で「南極海ミンクの棲息数」とやってしまっ
た(このあたりの問題について>>924さんが理解していると、ぼくは思ってません)。

その後、IWCの公式ページには合算数が記されるようになったわけですが、その際
には、すでに紹介したような「合意しとらんぜ」という内容の注意書きがつけられたと
いうことです。誰かが出せと言ったんだがIWCとしては気乗りがしなかったので、そ
ういう注意書きをつけて無効化したということでしょう。
というわけですから、総括的資源評価の時にも、その後も、「南極海ミンクの棲息数
は76万頭余りである」という合意が存在したことはありません。