沙流川のダムの場合には、下流堤防の安全な流下能力が3900トンであり、
そこに100年確率の大雨が降った場合には5400トンの洪水が来る可能性が
あるとして、ダムを建設し、厳密に操作規則が決められているわけだ。
ところがダムに流木が詰まった場合には、その計画値と現実の運用が
大きくずれてしまい、100年の計のはずの治水計画が意味をなさなくなる。
場合によっては計画よりもはるか少ない洪水で満水となり、放水も
うまくいかず、ただの「膨大な流木入りの滝つきヘドロ池」(決壊の危険あり)と
なる危険性を議論しているのではないかな?

「水たまってるから何か役立ってるでしょ」というのは自称お利口さんの言葉とは
とても思えん。
そもそも二風谷ダムの場合、利水には何も使っていないので、利水容量に入った
土砂は当分浚渫もしないのだそうだ。たまってる水はただ腐れているだけ。