新エネ電力、購入拡大 バイオガスや太陽光 北電が新年度 2008年3月9日

 北海道電力は新年度から、家畜のふん尿などから発生したガスを利用して発電す
るバイオガス発電や太陽光発電など新エネルギーからの電力購入拡大に乗り出す。
バイオガスでは購入の契約条件を緩和し、太陽光では購入単価を引き上げるなど、
二酸化炭素排出量の少ない新エネルギーの普及をさらに後押しする。

 北電は、道東の酪農家などから、契約電力を五十キロワット以上の高圧電力に制
限してバイオマスプラントで発電した電力を購入しているが、四月からその制限を
撤廃。五十キロワット未満でも購入する。

 一般家庭を中心に購入している太陽光では、十月から、割安料金メニュー「ド
リーム8」の加入者からの購入単価を引き上げる。これまで夜間時の発電分は、
一キロワット時当たり七・一五円で購入していたが、十月からは昼間時の単価であ
る同二七・一六円に引き上げる。

 また、現在は購入の募集をしていない風力発電でも、受け入れ拡大が可能かどうか、
三月中をめどに検証する。余力があれば、追加募集する構えだ。

 北電の本年度一月末現在の新エネルギーからの購入実績は、風力発電が五十三件か
ら二十五万六千キロワット、太陽光は三千八百七十五件から一万六千キロワット、
バイオガス発電は十七件から千二百キロワットとなっている。

 過去十年間では、風力・太陽光は件数で十三−三十倍、電力で四十−百五十倍に増加。
バイオガスも、購入を開始した二〇〇一年から件数で十六件増、電力で千百三十キロ
ワット増と急激に伸びている。

ソース
http://news.goo.ne.jp/article/hokkaido/business/industry/200803089734-hokkaido.html